6.1.4 E-R図
応用情報処理試験まで残り69日。
以下のテキストを読み進めていき、疑問点を書き出していきます。
平成29年度【春期】【秋期】応用情報技術者 合格教本 (情報処理技術者試験)
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E-R図の構成要素
E-R図とは、Entity-Relationship Diagramのことである。
エンティティとは、実体であったり、実世界を構成する要素などデータベース化の対象となる要素を指します。
そして、リレーションは、エンティティ同士の関係を表す言葉です。
さて、エンティティには、それぞれの性質や特性を表す幾つかの属性(アトリビュート)を持っています。
例:顧客には、顧客番号、顧客名などの属性があります。
属性の中には、エンティティを一意に識別出来る識別子が必要となります。
例:顧客の場合には、顧客番号が識別子になります。
この識別子は、関係データベースの表の主キーに相当します。
多対多の関係
多対多の関係は、関係データベースとして実装することは不可能です。
そこで、1対多と多対1の関係に分解していきます。
ここでは、リレーションシップを1つのエンティティとして捉え、その識別子に描くエンティティの識別子を持たせます。
例えば、顧客と商品という多対多の関係がある場合、
注文という連関エンティティを作成し、
- 顧客-注文:1対多
- 注文-商品:多対1
の関係を表現します。
この時、注文エンティティには、顧客の識別子である顧客番号、商品の識別子である商品番号をもたせます。
独立エンティティと依存エンティティ
一般的に、エンティティ間の1対多の関係があるとき、多側は1側の識別子を属性として持ちます。これは外部キーとしてです。
先程の注文エンティティは、顧客番号と商品番号がないと存在できない依存度の高いエンティティなので、弱実体や依存エンティティと呼ばれます。
また、先程の注文エンティティに、注文番号という顧客エンティティと商品エンティティに依存しない識別子を導入した場合、親エンティティに依存しない独立エンティティ、強実体になります。